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6月に読んだ本をまとめてみました。毎度のことですが、読書メーターからの引用なので、読んでいない人には、伝わらないコメントばかりでスミマセン・・

6月は、なかなか充実した読書月間でした。今月読んだ本は、どれもおすすめできるものでしたが、一押しは、荻原 浩さんの「神様からひと言 (光文社文庫)」です。


あらすじ

大手広告代理店を辞め、「珠川食品」に再就職した佐倉凉平。入社早々、販売会議でトラブルを起こし、リストラ要員収容所と恐れられる「お客様相談室」へ異動となった。クレーム処理に奔走する凉平。実は、プライベートでも半年前に女に逃げられていた。ハードな日々を生きる彼の奮闘を、神様は見てくれているやいなや…。サラリーマンに元気をくれる傑作長編小説。(amazonのHPより抜粋)


感想

読書メーターの感想でも書きましたが、この作品の主人公には、とても共感を覚えました。
バンドでプロになる事をあきらめているという点や、年齢が近い点、性格など、とにかく、「ああ分かる・・その気持ち」という場面が沢山ありました。

俺はロックに生きるんだ!と思いながらも、ちゃっかり就職までして、嫌々ながらも働いている中途半端さなんかに、人間らしさを感じて好感が持てます。

セコイ奴と言われれば、それはそうかもしれませんが、「自分は一般人とは違うんだ」という妄想に逃げ込んで、働いてしまったら、自分は一般人と同じになってしまう・・・だとか、自分にしか出来ない仕事がいつか見つかるはずだ・・という、他人から見れば、明らかに現実逃避だと分かる論理のもと、全く働きもしない人よりは、彼の生き方の方が、少なくとも「現実的で地に足がついている」と思います。

僕も多少経験があるので分かりますが、夢をあきらめる為には、かなりのエネルギーを使います。
気を抜くと、すぐにでも自己正当化の道へ逃げ込んでしまいそうになるものですが、彼は、自分には「才能が無い」という客観的な視点持てている。

この時点で、かなり「強い人」だと思います。


彼の強さを表している事は、他にもあります。それは、自分の事を「かなりのバカ」だと思っている所です。

これは、意外に出来ない事です。

自分の事をバカだと思う為には、自分の悪い部分を直視する必要がありますから、弱い人間にはなかなか出来ない事なんです。

自分をバカだと思うと言っても、別に自分を卑下している訳ではなく、ただたんに、冷静に自分の性格や能力を客観視した結果として、「どう考えても俺(私)はバカだな」と理解することがポイントです。


これが出来ると、人生はかなり生きやすくなる。


失敗しても、自分はバカだから仕方ないと思えますし、成功しても、運が良かったもんだ・・と、その事に溺れる事も少なくなる。


こういう生き方は、なかなかクールで、僕は最高にかっこいいと思います。


この作品を読んだ人の多くは、主人公の事を、不器用なやつだな~と思うでしょうが、自分をある程度客観視できるという、生きる上でかなり重要な能力を持っている点では、そうとう器用な人間だという事が言えると思います。

とても良い本です。お時間がある方は、是非m(__)m



2011年6月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2741ページ

■働くことがイヤな人のための本 (新潮文庫)
読了日:06月26日 著者:中島 義道
http://book.akahoshitakuya.com/b/4101467234

■どうせ死んでしまうのに、なぜいま死んではいけないのか? (角川文庫)
読了日:06月26日 著者:中島 義道
http://book.akahoshitakuya.com/b/4043496060

■私の嫌いな10の人びと (新潮文庫)
どんなに頑張っても、完璧な「フェアネス」なんてものは存在しないんですけども、誰がなんと言おうと、自分の精神に対してはフェアであろうとする姿勢は、それがどんな姿勢であれ、一目置く価値があると思います。中島さんのような「変人」は、友達にはなりたくないですけど・・・大好きです(゜o゜)
読了日:06月26日 著者:中島 義道
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/11924740

■神様からひと言 (光文社文庫)
年齢的に近いこともありますけど、今まで読んだ本の主人公の中で、一番、感情移入できたかもしれません。僕はサラリーマンになった事は無いので、仕事面での同意という事ではなく、彼の性格的なところで「ああ分かる」という場面は多かったですね。この本を読んだおかげで、自分にはやっぱり就職は向いてないだろうな・・・と、再確認しました(-_-;) いやあ元気になれるお話です!
読了日:06月26日 著者:荻原 浩
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/11920873

■総督と呼ばれた男
読書メーターの中で、なんと4人しか読んでない!?ものすごい分厚いからなのか、それとも佐々木譲はやっぱり警察小説!という先入観があるからなのか・・・久しぶりに本格ハードボイルド小説を読んだ気がします。お腹いっぱいです。僕はとても満足しました。たまにはハードなのもいいですね。とても面白かった!
読了日:06月16日 著者:佐々木 譲
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/11745363

■生きる勉強 (サンガ新書)
やってきました。僕の好きなスマナサーラ長老。今回も毒舌が光ってます。毎回、この毒舌(事実)に心がスカッとします。対談相手の香山さんは、意外にも硬派な考えの持ち主なんですよね。中島義道さんなんかとも対談してるし、スピリチュアルカウンセラーの江○さんの事も厳しく批判してるし。そういう「みんなもっと現実をみましょうよ」という、真摯な姿勢には好感が持てます。
読了日:06月16日 著者:アルボムッレ・スマナサーラ,香山 リカ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/11730690

■暗闇の囁き (講談社文庫)
表紙が怖いです(T_T)/~~~ 人間は基本的に「信じたいものしか信じない」ものですから、絶対に信じたくない出来事に遭遇した時には、とんでもない荒業をくり出してまでも、現実を捻じ曲げようとしてしまいます。人間のそういった心の働きを実感するお話でした。
読了日:06月15日 著者:綾辻 行人
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/11730611

■なかよし小鳩組
世の中に笑って泣ける小説はそれなりにあるんでしょうけど、僕は、あんまり読んだ記憶が無かったので新鮮でした。 ありきたりなハッピーエンドにならず、主要人物たちが、現実的な落としどころにおさまっていく所が好感が持てます。
読了日:06月13日 著者:荻原 浩
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/11688274


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菊地勇介
1982年10月16日生まれ てんびん座O型 東京都生まれ。 22歳の頃から、冷えとり健康法の指導、婦人科系の病気で実績のある吉祥寺中欧・理学気功院にて修行を始める。
異例のスピードで臨床の現場、研修生の指導を任され、現在は副院長として深く現場に関わりながらも、オリジナルのスタイル、独特の施術理念を活かした施術活動を展開、日々患者と向き合っている。
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