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最近読んだ本の紹介です・


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張り込み姫―君たちに明日はない3― 垣根涼介/著 新潮文庫




○あらすじ

リストラ請負人村上真介は挑み続ける。それはきっと、人生の再構築への第一歩。大人気お仕事小説シリーズ第3弾!

「一生の仕事なんて、ありえないんじゃないんですか?」変わり続ける時代の中で、リストラ面接官の村上真介が新たにターゲットとするのは──英会話スクール講師、旅行代理店の営業マン、自動車の整備士、そして老舗出版社のゴシップ誌記者。ぎりぎりの心で働く人たちの本音と向き合ううちに、初めて真介自身の気持ちにも変化が訪れ……仕事の意味を再構築(リストラ)する、大人気シリーズ!
(新潮社ホームページから抜粋)



○感想

お気づきのように、「借金取りの王子―君たちに明日はない2」と「君たちに明日はない 垣根涼介/著 新潮文庫」の三作目です。


今回、共感した部分は。


~引用開始~


人間、状況さえ許せば、なんだかんだ言って、自分のやりたいことを仕事にするのが一番なのだ。
(好きなことだからこそ、それは仕事ではなく、あえて趣味として取っておきたい)などと言う人間は、やや厳しい見方だが、しょせんは自分を韜晦しているだけだ。現実の厳しさを理由に、本当の意味での自己実現から逃げているだけだ。言い訳だ。
であれば、現状を充分に把握した上で、(仕事ではとても実現出来ないから、せめて趣味としてやっていこう)その人生への見切り方が、捉え方が、もっとも正しいし、まだ潔い。

~引用おわり~



これは、文章中でも言われているようにたしかにやや厳しい見方かもしれませんが、僕はおおむね共感できます。


僕自身、以前、ミュージシャンになりたいという目標を持っていて、それをあきらめた経験がありますから、趣味として見切ることの辛さもある程度分かるつもりです。


おそらく何かをあきらめるということは、「自分の弱い部分を認める」ということなんだと思います。


より具体的に言えば、「自分には才能が無い」という現実を認めること、または、「才能が無いとは思いたくない自分に気づく」ということではないでしょうか。


くだらないドラマや映画などでは、夢をあきらめない態度を滑稽なほど祀り上げます。


たしかに、僕もそういう青臭い精神は好きな方ですが、それは、その人間に溢れんばかりの「情熱」があればの話です。
情熱が消えかかっているのに、夢にしがみついているのだとしたら、やめた方が無難でしょうね。



「一生懸命トライしてみたけど、思ったよりもうまくいかなかったわ・・・残念だけど、あきらめるよ」こう思えることは、逃げでもなんでもなく、自分を受け入れてステップアップするための、儀式のようなものです。


五木寛之さんも言っているように、あきらめるとは「明らかに究めること」です。
つまり、明らかに究めるほどに努力してやった後、ああ~自分には無理だったか。残念!ということが分かった時に言えることです。


反対に、努力しなければ、言えないことなんです。


努力したのに無理だったなら、それでいいじゃないですか。


盛大にあきらめましょう。





ちなみに今回は「みんなの力」という章が一番好きでした。泣けます(*_*)

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菊地勇介
1982年10月16日生まれ てんびん座O型 東京都生まれ。 22歳の頃から、冷えとり健康法の指導、婦人科系の病気で実績のある吉祥寺中欧・理学気功院にて修行を始める。
異例のスピードで臨床の現場、研修生の指導を任され、現在は副院長として深く現場に関わりながらも、オリジナルのスタイル、独特の施術理念を活かした施術活動を展開、日々患者と向き合っている。
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